必須アミノ酸の量が大切

猫とたんぱく質

 

猫はもともと肉食でたんぱく質を必要としている生き物です。
それなのに、なぜ高たんぱく質の食事で腎臓疾患になってしまうのでしょうか?
たんぱく質をメインにする生き物なら、高たんぱく質の食事をしても腎臓に負担がかからない仕組みがあるはずなのです。

 

アミノ酸バランスに注意

猫が腎臓病になってしまうのは、食事から摂取したたんぱく質が多いとなるとされています。
不要な量のたんぱく質があるからこそ、毒素が生成されてしまうと考えているためです。
確かにたんぱく質が腎臓病に影響を与えているようですが、ただたんぱく質の量だけに注意するだけではよくありません。

 

なぜなら、フードに含まれるアミノ酸バランスが悪く、余ったときに毒素が発生するためです。
猫には猫に必要なアミノ酸のバランスがあります。
キャットフード選びでは、たんに高たんぱく質であるフードを選ぶのではなく、アミノ酸バランスに注意したものを選ぶべきです。

 

肉がメインのキャットフードが理想

猫はもともと肉食で、穀物に含まれるたんぱく質を食べることはありません。
猫が腎臓病になるリスクを高める可能性があるのが、コーンミール、大豆などの植物性たんぱく質です。
以外にも見逃されていることが多く注意してみましょう。

 

ドライフードには必ず炭水化物や植物性たんぱく質が含まれています。
猫にとって穀物や野菜を消化吸収することは難しく、アミノ酸バランスが崩れてしまう可能性があるでしょう。
肉がメインとなっているキャットフードを選べば、腎臓病のリスクを減らせると考えられます。

 

高たんぱく質食は腎臓病になりやすい?

猫とたんぱく質

 

しばしば議論されることに、「猫に高たんぱく質食を与えると、腎臓病になりやすいのでは?」という問題があります。
確かに猫はもともと腎臓病になりやすい生き物です。
しかし、たんぱく質を制限したところで、猫の腎臓病を防ぐという証拠もありません。
また、腎臓病の猫にたんぱく質を制限したところで、病気が改善されることが立証されたわけでもないのです。

 

腎臓病の猫にたんぱく質制限をする理由

腎臓病にかかってしまった猫は、獣医師さんから「たんぱく質の量を制限しましょう」と食事法を変えるよう指導されることがあります。
たんぱく質を制限する理由は、腎臓病を治すという考えではなく、猫の苦痛を減らす考えです。

 

たんぱく質が多ければそれだけ毒性の物質が増えることとなり、それを処理するため腎臓に負担をかけます。
すると猫の体は尿毒症にかかりやすいため注意が必要なのです。
あくまでも猫の健康リスクを減らす意味であって、たんぱく質を制限したからといって、腎臓病が治るとはいいきれません。

 

極端なタンパク質制限は猫の体によくない

猫にも必須アミノ酸がありますから、極端なタンパク質制限をすれば、自らの筋肉を減らしてでも必須アミノ酸を栄養とします。
すると猫の筋肉はやせ細り、明らかな不健康な状態となります。

 

治療が必要な段階では医師の指示に従う

腎臓病の猫にとってたんぱく質制限が病気を治すわけではないといっても、尿毒症のリスクを減らす必要はあるため、食事管理は医師の指示に従ってください。
出来るだけリスクを軽減させながら、必要なたんぱく質を摂取できるよう考えてくれるはずです。

 

軽度の腎臓病なら水分量を調節する

猫とたんぱく質

 

猫の腎臓病は初期では症状が出にくく、水を飲む量が減り、尿量が増えて気が付くことがあります。
食欲が落ちて体力もなくなっていき、ようやく気が付くことが多いのも現実です。
しかし、腎臓病をいち早く発見できたのであれば、猫に水分摂取量を多くさせる工夫をさせてみましょう。

 

ドライフードを止めてみる

猫の水分摂取量が減る原因のひとつが、ドライフードを与えることです。
尿路疾患の場合も、ドライフードを与えていることが多くなっています。
猫はもともと砂漠のような乾燥した地域に住む生き物で、水をたくさん飲むのを得意としていません。
その上ドライフードを与えれば、ますます水分量は減ってしまうのです。

 

ドライフードを与えていた場合は、水分量の多いウェットフードに変えましょう。
猫は水を大量に飲む必要がなく、毎日の食事で適切な水分が補給できるようになります。